KOSENEXPO

エネルギー

0℃以上でも氷!? 冷熱を蓄える新たな材料の開発


東 さくら
和歌山工業高等専門学校専攻科エコシステム工学専攻2年
発表日時
10月27日(木)
14:10-14:40
連携活動のベースとなる既存技術や従前からの活動概要

当研究室では、有機リン化合物の精密有機合成技術を駆使して、種々の四級ホスホニウム塩型エネルギー関連材料を創製し、二次電池や燃料電池等の電気化学デバイス向け電解質やイオン液体に適用してきた実績があります。最近では、四級ホスホニウム塩の包接水和物が高い吸発熱性能を有することを見出し、新たな蓄熱・蓄冷材料へ応用展開にも注力しています。

参加企業等と⾏いたい具体的な連携活動

多種多様なアルキル鎖長、置換基および対アニオンを有する四級ホスホニウム塩を取り揃えることにより、作動温度域を広くカバーしてコントロールする蓄熱・蓄冷システムの構築が可能となります。これは、省エネ型空調設備や冷蔵装置等に搭載される蓄冷システムに求められる重要な特性ともいえます。四級塩材料の化学構造や特性は目的に応じてカスタマイズできますので、企業ニーズに応じた材料開発や連携が可能です。

連携活動の特徴
  • 四級ホスホニウム塩の豊富なラインナップ(置換基導入型、高機能アニオン導入型など)
  • 企業ニーズに応じた四級塩材料のカスタム合成
  • 蓄熱材料や電解質材料などの設計や技術提案
参加企業等がメリットだと思う、連携活動により期待される成果
  • 四級塩を主体とする(または添加する)新規な材料やプロセスの開発
  • 四級塩を主体とする(または添加する)材料やプロセスの特性改善
発表内容に関わるWebページ

https://tsunaken.wixsite.com/tsunaken