環境

創エネ・省エネ・簡単、三方よしの電子産業排水処理


加藤 由都
岐阜工業高等専門学校環境都市工学科5年
発表日時
10月26日(水)
14:10-14:40
連携活動のベースとなる既存技術や従前からの活動概要

 微生物を利用する排水処理は、健全な水環境の保全を担う。一方で、下水道のデータを引き合いに出すと、電力はJR東日本よりも多く、増殖した微生物は国内産業廃棄物の約2割を占め、環境負荷を与えている技術である。本研究室は、排水の増加が自明である電子産業に注目して、メタン発酵法や散水ろ床法を用いた処理の省エネ・創エネ・効率化の実現化を進めている。

参加企業等と⾏いたい具体的な連携活動

 情報公開が進んでいない電子産業排水に対して、情報の提供を依頼する。その情報より、本研究室のシーズを活用し、テーラーメイド型の排水処理システムを提案し、実証実験を行う。

連携活動の特徴
  • 現場の状況に対応した装置の開発ができる。
  • 電子産業排水のメタン発酵処理は、運転実績と研究手法を蓄積し、6件の論文掲載に結実させている。
  • 排水処理、微生物解析について、複数の高専と連携ができる。
参加企業等がメリットだと思う、連携活動により期待される成果
  • 実務的な装置開発から学術的な処理機構の解明まで、網羅的に結果を得られる。
  • 調査の打診、結果の取り扱い、研究の実施までのノウハウが得られる。
  • 他の排水処理にも応用できる。