KOSENEXPO

製造技術

材料強度評価手法の新提案―JIS・ISO規格化を視野に―


小泉 隆行
東京工業高等専門学校機械工学科講師
発表日時
10月25日(火)
15:30-16:00
連携活動のベースとなる既存技術や従前からの活動概要

構造材料の「永久強度」(静的負荷を永久的に保持できる強度)に関する定量的評価方法を開発し発表済みである(下記URL)。次世代の構造材として期待される一部の材料では、永久強度が一般的な材料試験で測定される強度の20%まで低下し、構造材として適さないことを明らかにした。機械・構造設計において永久強度を評価することの重要性を示唆している。

参加企業等と⾏いたい具体的な連携活動

「疲労限度」は設計において重要な評価パラメータであることから、代表的な構造用金属材の永久強度と疲労限度の関係性について系統的な調査を実施したい。疲労試験は実験時間やランニングコストが嵩むため、協働および研究資金をご提供いただける企業・団体様との連携を希望する。

連携活動の特徴
  • 得られた成果について,材料科学分野での積極的な論文投稿・学会発表を行う。
  • 機械特性値に関する新たな評価パラメータを確立することができる。
  • 学術のみならず工業分野への貢献を目的に、本評価法の規格化を視野に入れて活動する。
参加企業等がメリットだと思う、連携活動により期待される成果
  • 学術論文や学会発表の実績を得ることができる。
  • 疲労試験を実施せずに材料の疲労限度の予測手法を確立できる可能性がある。
  • 本評価法に関するJIS・ISO規格化の推進に参画できる。
発表内容に関わるWebページ

https://link.springer.com/article/10.1007/s11661-022-06641-1