インターンシップ企画
野倉 千亜希
■起業のきっかけは次男のアトピー性皮膚炎 私が希松を創業したのは31歳の時。大学卒業後、化粧品開発に携わる仕事をしていたのですが、生後6カ月の次男のアトピー性皮膚炎に悩んでいました。予防にはスキンケアが大切であることを体験し、子どもから敏感肌の大人まで使えるスキンケアの開発を決意。小児皮膚科専門医の指導のもと低刺激ソープを完成させました。その低刺激ソープを自分の子どもだけでなく肌の弱い方々に使ってもらいたいと自分で起業。販売に踏み切ったのです。 ■OEMからスタートし、120億円を売り上げる会社へと成長 会社を軌道に乗せるには安定した事業が必要でした。そこで化粧品のOEM(お客様先のブランドで製造のみを行う)事業を行い、その後会社は技術も売上げも順調に成長しました。一方、開発した低刺激ソープは自社ブランド「ママ&キッズ」として販売し、口コミで少しずつ愛用者も増えました。現在では、自社ブランドである「ナチュラルサイエンス」と「ナチュラルアイランド」そして、希松はOEMからODM(お客様のブランドで企画・開発から販売フォローまでを行う)へフィールドを広げたグループ体制に会社組織を変更。自社製品は多くの方に愛用いただけるようになりました。 ■化粧品事業を幅広い視点で経験する 我社では、スキンケア、ヘアケア、オーラルケア等の化粧品、医薬部外品の開発・製造・企画・販売を行っています。製品は、ODMとして販売会社に卸す場合と、自社品として販売する場合があります。私達が目指すのは「肌満足コスメティック」。安心、安全の上に立った有用性の高い製品作りを目指しています。 ■プロとしての仕事に徹する 社風はプロ意識が高く前向きです。皆、マニュアルをただこなす作業者ではなく、目標にむけて「PDCA」をまわし、「より良い製品とサービスを提供する」という意識をもって仕事をしています。一人ひとりが目標を達成するために必要な上司や顧問等のバックアップ体制作りには会社としても力を入れています。会社力を高めるために必要なのは、自ら考え行動し、優れた技術と経験を積んでいく個人力と、協力しあい団結するチーム力。その両方を兼ね備えたプロ集団を目指しているので毎日が真剣勝負です。化粧品や食品などを通して愛用いただく方のお役に立つ事、それが我社の「夢」の形です。仕事は決して楽ではありませんが、その分得る達成感は大きいと思います。